皆さん、ブラックコーヒーはお好きですか?私はかつてあの苦みがどうも苦手で、最近になるまでなかなか美味しいと思えませんでした。
が、職場にコーヒーサーバーが設置されてからは、自然とよく飲むようになりました。仕事が眠くて進まない、トラブルでイライラ……。そんな時、一番コーヒーの効果を純粋に感じられるのは、何と言ってもブラックなんですね。
ブラックコーヒーを一杯を飲むだけで頭がすっきり冴えたり、驚くほど気持ちが落ち着いたり、最近では毎日一杯は飲まないと落ち着かないほどです。
そんなブラックコーヒー、実は飲むだけでダイエットに効果があったのです。500年前から世界に浸透し、愛されてきたコーヒー。まずは、気になるカロリーから見ていきましょう。
ブラックコーヒーのカロリー
下のグラフは、コーヒーをブラックで飲んだ場合、砂糖のみ入れた場合、クリームのみ入れた場合、両方を入れた場合のカロリーを比較したものです。
コーヒーの種類(コーヒー200g、砂糖6g、クリームポーション1個5g) | 熱量 |
ブラック(何も入れない) | 8kcal |
砂糖入り | 31kcal |
クリーム入り | 20kcal |
クリームと砂糖入り | 43kcal |
ブラックコーヒーコップ一杯で約200mlなので、大体一杯8キロカロリーと考えてもらえばいいでしょう。ほとんどダイエットに影響のない数字と言えます。
特に、砂糖を入れるとカロリーがはねあがってしまっていますね。コーヒーはブラックで飲む方がいいということがお分かりいただけたと思います。
しかしブラックコーヒーをおすすめする理由は、単純にカロリーが低いから、だけではありません。コーヒー自体に、ダイエットに嬉しい効能があるのです。砂糖やクリームは、その効能を妨げてしまうという点でも、避けた方がいいのです。
なぜコーヒーがダイエットにいいの?
コーヒーがダイエットに良いのは、含まれるカフェイン・クロロゲン酸という2つの成分のおかげなのです。それぞれの作用を説明しましょう。
カフェイン
カフェインは血管を拡張し、脂肪の燃焼を促進してくれる成分です。
カフェインが体内に入ると交感神経が刺激されます。交感神経は体を活動させようとはたらく神経で、血流を良くしたり、新陳代謝を活発にする作用があります。すると、体にたくわえられている中性脂肪の分解が進みます。
実は、中性脂肪というのは、そのままでは燃焼できない脂肪なのです。まず脂肪酸とグリセリンに分解してあげなければいけないのですが、その分解をするのがリパーゼと呼ばれる酵素。
カフェインには、そのリパーゼのはたらきを活発にする効果があるのです。
クロロゲン酸
クロロゲン酸は、脂質や糖質の吸収を邪魔して、余分な脂肪が身につくのを防いでくれる成分です。
コーヒーの濃い色や独特の苦みは、このクロロゲン酸が原因です。ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、老化を防ぐと言われています。
糖質の吸収を防ぐので、糖尿病にも効果があります。
クロロゲン酸は熱に弱いため、コーヒーを入れる時は沸かしたてのお湯より、80度くらいのお湯を使った方がおすすめです。
他にも嬉しい効能が!
コーヒーには利尿作用があり、老廃物を排出して体のむくみを解消してくれます。また、クロロゲン酸は、肌のシミの原因であるメラニン色素がはたらくのを防いでくれます。
また、人がリラックスしている時は脳からα波という脳波が出ているのですが、コーヒーの香りはα波を誘発することが分かっています。コーヒーのあの香ばしい香りを嗅ぐと、なんだか気持ちが落ち着く……という経験がある方は多いと思いますが、こういうメカニズムだったんですね。
コーヒーが脂肪の燃焼を促進し、太りにくい体を作ることが分かりました。次は、その効果を最大限に高める方法をご紹介します。
ブラックコーヒーを飲んでやせるコツ
どのタイミングで飲めばいいの?
コーヒーを飲むのにおすすめなのは、体を動かす30分前です。実は、カフェインは体に入ってからその効果を十分に発揮するまでに約30分かかると言われています。
つまり、コーヒーを飲んで30分後が、一番脂肪が燃えやすい状態。ここで運動をしたり、体を動かしてカロリーを使うと、効率よく脂肪を燃焼させることができ、痩せやすいのです。
本格的な運動以外にも、通勤通学や、お風呂などでも良いのです。スタートの30分前に飲むだけで、十分な効果が得られると思います。
どんな飲み方でもいいの?
同じブラックコーヒーでも、缶コーヒーやインスタントコーヒーより、ドリップコーヒーの方がカフェインやクロロゲン酸の含有量が多く、おすすめです。
また、クロロゲン酸は熱に弱いので、じっくり深煎りしたものよりは、浅煎りの方が効果が望めるでしょう。
カロリーはアイスでもホットでも変わりません。が、温かい飲み物は体の基礎代謝を高め、カロリーを消費しやすくしてくれます。そういった点で、ホットコーヒーの方がダイエットに向いていると言えます。
飲みすぎには注意!コーヒーダイエットの注意点
カフェインは刺激物ですので、適量を守らないとかえって体に悪影響を及ぼします。一般的に、1日3~4杯が適量とされています。では、飲みすぎるとどんな弊害があるのでしょうか。
交感神経の興奮
カフェインは交感神経を刺激するのは先述の通り。交感神経は体を活動させる神経なので、心拍数が増え血流が良くなり、集中力が上がる、といった効果があります。しかし、カフェインをとりすぎてこの作用が過剰に働いてしまうと、心拍数が急激に上がって心臓に負担がかかったり、神経過敏になって眠れなくなったり、ひどい時は鬱状態やパニック症状を誘発することもあります。
特に小さな子供や、妊婦さん、鬱病で神経が弱っている人などは、カフェイン摂取自体を避けた方が良いでしょう。
脱水症状
コーヒーでのどの渇きを解消するのはおすすめしません。コーヒーの持つ利尿作用は強力です。水分補給目的でコーヒーを飲みすぎると、利尿作用が効きすぎてかえって脱水状態になってしまうのです。
貧血
コーヒーに含まれるタンニンは、鉄分が体に吸収されるのを妨害します。あまり摂りすぎると、鉄分不足で貧血を招くことも。特に生理中の女性はただでさえ貧血になりやすい状態ですので、気を付けたほうがいいでしょう。
胃荒れ
コーヒーは、胃酸の分泌を促進します。特に空腹時にコーヒーをがぶがぶ飲んでしまうと、胃酸が大量に分泌されてしまい、胃壁を荒らしてしまうのです。食べたものの消化を助けるという点でも、コーヒーを食後に飲むというのが理にかなっているのですね。
[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]ひええ。コーヒーの飲みすぎって、けっこう怖いんだね[/char]
[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]薬も、適量を守らないと毒になるのと一緒ね[/char]
まとめ
コーヒーは300種類もの成分が含まれると言われてる奥深い飲み物。適量さえ守れば、様々な体の不調を整えてくれる優れた薬にもなります。美味しくて、リラックスできて、ダイエットできるなんて、一石三鳥ですね!楽しいコーヒーライフとともに、ダイエットしていきましょう。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!