朝、コーヒーを飲むという方に朗報です。そのコーヒーにダイエット効果のあるココナッツオイルやMCTオイルを足すだけで頭が冴え、満腹感が続き、脂肪がエネルギーとして使われるとしたらみるみる痩せられると思いませんか?もちろん言うほど簡単ではなく注意点もありますが、この記事を読めばポイントを抑えながら実践してみようと思えるかもしれません。

「完全無欠コーヒー」でしょ?続かなかったよ、という方は特に読んでいただきたいです。たしかに高い効果が得られるのですが、コストや手間がかかる方法は習慣になりません。またやり方だけが独り歩きしその他の注意点が抜けていることも効果が上がらない原因の一つだったのではないでしょうか。

そんなオイルコーヒーによるダイエットの原理や方法をこれから解説していきたいと思いますので、ぜひ毎朝の習慣になるように挑戦してみましょう!

コーヒーにココナッツオイルやMCTオイルを足すとダイエット効果がある

コーヒーに足して飲むと良いココナッツオイルやMCTオイルとはどんなもので、何が良いのでしょうか。

ココナッツオイルやMCTオイルには中鎖脂肪酸が含まれ、中鎖脂肪酸は摂取するとエネルギーに変換されやすく脂肪をため込まないという働きがあります。一般的な油であるサラダ油やバター、ラードなどに含まれるのは長鎖脂肪酸でエネルギーに代わりづらく脂肪に代わってしまいます。

このMCTオイルをコーヒーに入れ食事代わりに飲むことで、すばやくエネルギーに変換され、しかも満腹中枢にも働きかけるため空腹も感じなくなるのです。そして体内の脂肪をエネルギーとして使うケトン体を多く作り出すことが出来て痩せやすい体になるというのです。

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糖質制限、摂取のタイミングなど注意点はありますが、ダイエット効果の他お肌の潤いやお通じが良くなるなど嬉しい効果もあり食べる美容液ともいわれています。

キーワードは中鎖脂肪酸とケトン体

MCTオイルコーヒーダイエットのポイント
  • 中鎖脂肪酸はエネルギーに代わりやすい
  • ケトン体を作り出し脂肪を燃焼する
  • コーヒーに含まれるカフェインも脂肪燃焼効果あり

ココナッツオイルやMCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)とは何でしょうか?脂には脂肪酸の長さにより短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸に分けられます。詳しい違いは今はあまり必要ないので割愛しますが、一般的な肉や料理用の油に含まれるのは長鎖脂肪酸というもので、ココナッツオイルにやMCTオイルに含まれるのは中鎖脂肪酸というものになります。

長鎖脂肪酸は消化吸収するまでに時間がかかるため糖分などほかのエネルギーがなくならない限り働かず、脂肪として蓄えられてしまうものです。一方中鎖脂肪酸は水溶性の脂なので、小腸からすぐに肝臓へ運ばれエネルギーに代わります。長鎖脂肪酸に比べると4~5倍の速さで代謝されるため体に蓄積されず消費され、その上周りの脂肪も巻き込んでエネルギーとして使うのです。

中鎖脂肪酸が含まれる油は、高エネルギーが必要な未熟児や消化器系の手術をした後の患者、食事や栄養の摂取が難しくなった高齢者などに昔から使われてきました。

脂肪をエネルギーとして使う状態のケトン体

エネルギーに変換されるのが早いということの他に、ケトン体を多く作り出すということが大きなポイントとなります。

人間の体は糖をエネルギーに変え活動しています。まず第一に食事でとった糖を使い、第二に残った糖を体に蓄え睡眠時などに使います。しかしこの糖が足りない状態になると第3のエネルギー回路であるケトン体回路が働きだすのです。ケトン体回路とは糖の代わりに体内の脂肪をケトン体に変えそのケトン体をエネルギーとして使うというもの。断食や極端な糖質制限を行うとこの働きが活性化するのですが、中鎖脂肪酸を摂ると極端な糖質制限をしなくてもその回路が働きだすのです。

糖を代謝する回路が働いているうちは休眠状態にあるケトン体回路ですが、その働きを呼び覚ますために行うケトン体ダイエットでは極端な糖質制限が必要になります。初めの2週間は糖質を食事の5%に抑えその後週に1%ずつ増やしていき通常の食事にもどるというやり方を行うのです。この方法だと一度動き出したケトン体回路がずっと働くため、食事を戻しても脂肪が燃えやすい体になるのですが、副作用もあり辛いダイエットの一つです。

しかしココナッツオイルやMCTオイルはそのケトン体を作り出しやすい油であり、極端な方法を取らなくてもケトン体回路をゆるやかに目覚めさせることができるとして注目されています。

完全無欠コーヒーが続かなかった方へ

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「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」で有名になった完全無欠コーヒー。ホットコーヒーにグラスフェッドバターMCTオイルを入れて朝食代わりに飲むという食事方法です。食事の代わりにこのバターコーヒーを飲むと、ダイエット効果や頭が冴えるなど様々な効果があるとされています。

確かに完全無欠コーヒーは正しく行えばとても良い効果があるのですが難点は使用するバターが高価なこと。グラスフェッドバターとは牧草だけを食べて育った牛のミルクを使用したバターで、一般的な雑穀を食べて育った牛のものと比べると値段が5倍ほどになってしまいます。

完全無欠コーヒーが続かない原因の一つがこの高価なバターを使用しているということ。しかし有名になった書籍の中でもグラスフェッドバターの栄養価の高さについて書かれており、完全無欠コーヒーには欠かせない要素になっています。また、しっかり攪拌するというのも手間なもの。MCTオイルも攪拌したほうがおいしいのですが、そのままでも飲むことはできます。ですがバターはそういうわけにはいきません。

完全無欠コーヒーにはバターが重要ですが、ダイエット効果を得るためにはバターを加える必要はないのです。いつものコーヒーにココナッツオイルまたはMCTオイルを混ぜる、それがポイントなのです。

ココナッツオイルとMCTオイルの違い

ココナッツオイルやMCTオイルを摂取すると良いと説明してきましたが、ココナッツオイルとMCTオイルの違いは何でしょうか。どちらも似た効果があるのですが、含まれる中鎖脂肪酸の割合、内容に差があるのです。

ココナッツオイルMCTオイル
特徴中鎖脂肪酸60%

  • カプリル酸
  • カプリン酸
  • ラウリン酸

ココナッツの風味が強い

加熱調理OK

24度以下で固形

中鎖脂肪酸100%

  • カプリル酸
  • カプリン酸

無味無臭

加熱調理NG

常に液状

中鎖脂肪酸はココナッツオイルに多く含まれるもので、ココナッツオイルから中鎖脂肪酸のみを抽出したものがMCTオイルということになります。中に含まれる成分も、ラウリン酸が省かれカプリル酸カプリン酸の2種類に絞られています。ラウリン酸は抗菌効果や免疫力を上げる効果があるのですが、ケトン体を作り出す効果が高い、つまりダイエット効果につながる2種類の脂肪酸だけを取り出したオイルなのです。

またココナッツオイルは当然ながらココナッツの香りがします。料理に使う場合は合わないものも出てきますし、コーヒーに入れる場合も好みが分かれます。対してMCTオイルは無味無臭なのでどんなものにも入れることができます。ただし加熱はNG!そのまま摂取もしくはホットコーヒーに混ぜる程度の温度でしか使えません。

[char no=”3″ char=”豆大福 くん”]ココナッツの香りが強いのは、ちょっと苦手かも…[/char]
[char no=”8″ char=”あんみつ さん”]えー私、好きだけどな[/char]
[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]僕は温度計代わりにココナッツオイルを部屋に置いておいるよ。液体になるとそろそろ暖かくなってきたな~って思う[/char]

ダイエット目的にはMCTオイルがおすすめ

ダイエットを目的に摂取する場合はMCTオイルをお勧めします。150度程度で発火する可能性があるため炒め油や揚げ油の代わりにはなりませんが、ホットコーヒーに混ぜるのは大丈夫なので問題ありません。MCTオイルは無味無臭なのでコーヒーにいれても違和感が無く、常に液状なので使い勝手も良いです。

コーヒー+オイル=ダイエット!具体的な方法と効果アップのポイント

 

MCTオイルの効果効能については説明してきた通りですが、どのように摂取すると効果が上がりやすいのでしょうか。それはやはりいつものコーヒーにオイルをプラスすることです。

コーヒーが苦手、飲む習慣がない方はスープやサラダにかけるのももちろんOKです。ですが、糖質も控えた方が良いこのダイエット法、脂肪燃焼効果のあるブラックコーヒーに合わせること、朝に摂取することがさらに効果アップのポイントなのです。朝コーヒーの効果についてはサイト内でもまとめていますのでぜひこちらの記事を参照してください。

[keni-linkcard url=”https://dietnavi.xyz/asa-coffee-diet/” target=”_blank”]

コーヒーにオイルを足すだけ!良く攪拌するとまろやかに

オイルコーヒーダイエットは満腹感が続きますのでまずは朝食代わりに摂りましょう。お腹が緩くなることもあるのでまずは小さじ1杯からスタートし、様子を見て大さじ1杯程度を摂取するとよいでしょう。また攪拌しなくてもダイエット効果はありますが、コーヒーに入れた後よく攪拌し乳化させるとまろやかで消化も良くなります。やっぱりおいしいというのは続けやすくなるポイントなので小型のブレンダーなどを使ってみてはいかがでしょうか。

運動ももちろん必要

このダイエットは脂肪をエネルギーとして使うのを助けるためのものなので適度な運動も必要になります。といってもジムで激しく動きましょう、というものではなく一駅歩いてみたりエレベーターを階段に変えてみたりという、日常のなかでできる運動で構いません。いつもの生活がすべて脂肪燃焼につながると思うと苦にならないのではないでしょうか。

運動をすれば筋肉が付き代謝が上がります。そうすることでより脂肪燃焼効果が高まりますし、適度な筋肉は見た目よく痩せるためには必須です。筋肉を落とさず脂肪だけを落としましょう。

糖質の摂りすぎと飲むタイミングにも注意

ケトン体回路が働き脂肪をエネルギーとして使う、といってもやはり糖質を摂りすぎてしまえば消費するのは糖質が先になってしまいます。本気のケトン体ダイエットほどの糖質制限は必要ないにしても、何を食べても大丈夫というわけではありません。緩やかな糖質制限を同時に行いましょう。

また食事の順番も大切で、すでに体内に糖質がある状態だと同じくケトン体回路は働きづらくなります。オイルコーヒーは朝食代わりもしくは食前、食間に摂るようにしましょう。主要なエネルギーは糖の代わりに脂肪を分解したケトン体を使いますが、そのほかにも食事からとる栄養素は必要になります。糖質を抑えその他はバランスよく食べるようにしましょう。

まとめ

コーヒーにオイルを入れるだけでダイエット効果はあるのか
  • オイルにコーヒーを足すだけでダイエット効果があるのは本当!
  • ココナッツオイルやMCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸が素早くエネルギーになるため、脂肪として蓄積されず満腹中枢も刺激される。
  • 体内の脂肪を優先的にエネルギーとして使うケトン体が増える
  • 糖質の摂りすぎは控え適度な運動が必要

毎日コーヒーを飲む人ならそこにMCTオイルを足すだけというのは本当に手軽ですよね。もともと朝食を抜きがちな人や、糖質制限をしている人ならこのコーヒーにオイルを足すということ、それだけでほとんど普段の生活を変えることなく高いダイエット効果が得られるとは驚きです。油にも良い油と悪い油がありますが、やっぱり油=高カロリー、太るというイメージは当然あるのに、体に溜まらず脂肪を燃やすなら取らない手はないですね。

人間のケトン体回路についてはまだ研究が進められているところだそうですが、多くの人が実際に効果を上げているこのダイエット方法、ぜひ試してみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。