チョコレートの種類にカカオ分が70%以上という高カカオチョコレートがあり、ダイエット効果があるという。手軽に手に入る市販の高カカオチョコレートにそんな効果があるのでしょうか。確かめてみたいと思います。

市販のチョコレートの比較

近くのスーパーで売っている市販のチョコレートでも本当にダイエット効果はあるのでしょうか。いくつかのチョコレートのパッケージに書かれた栄養成分表示で比較してみました。

栄養成分の比較

 1枚(5.0g)当たり 1枚(4.8g)当たり5.0g当たり
 明治森永製菓

明治

 チョコレート効果カレ・ド・ショコラ

ミルク         チョコレート

 

CACAO 95%

CACAO  86%

CACAO  72%

カカオ   88

カカオ 70

カカオポリフェノール174mg147mg127mg150mg110mg35.4mg
-糖質0.6g1.0g1.6g1.0g1.8g2.59g
-食物繊維0.8g0.8g0.6g0.8g0.5g0.18g
タンパク質(カカオプロテイン)0.7g0.7g0.5g0.5g0.4g0.39g
エネルギー31kcal29kcal28kcal27kcal28kcal27.9kcal

 

 

 

 

 

 

 

高カカオチョコレートとミルクチョコレートを比べてみると:
1.カロリー数は殆ど変わらない、
2.カカオポリフェノールが、3倍から5倍近くある。
3.糖質が少なく、食物繊維が3~4倍ある。
4.タンパク質(カカオプロテイン)もミルクチョコレートより多い
ことが分かります。

一番大きな違いのあるカカオポリフェノールとは?

緑茶、赤ワインに、ポリフェノールが含まれるという話は聞いたことがありかもしれません。それでは、カカオポリフェノールというのは? あまり聞いたことはなかったですが、チョコレートの材料であるカカオ豆含まれているポリフェノールがカカオポリフェノールとのこと。このカカオポリフェノールにはさまざまな効果がある由。

カカオポリフェノールの効果

 血圧低下

カカオポリフェノールには血管を広げる作用があり、血圧を低下されてくれます。

 動脈硬化予防

カカオポリフェノールは強い抗酸化力があり、動脈硬化の原因となるコレステロールの酸化を抑えてくれます。また、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす効果も実証されています。

 美容効果

カカオポリフェノールの抗酸化力は、肌老化の原因のひとつである活性酸素の働きを抑えてくれます。

アレルギーの改善

カカオポリフェノールは、その抗酸化力で、活性酸素の働きを抑えてくれ、過剰に作られる活性酸素が関わっていると言われるアレルギーの予防や軽減に効果が期待されています。

脳の活性化

カカオポリフェノールは、脳の栄養といわれる「BDNF(脳由来神経栄養因子)」に働きかけ、認知機能を高められる可能性があるということも分かってきました。

[char no=”3″ char=”豆大福 くん”]へぇー。つまり、カカオポリフェノールには生活習慣病や老化の予防や改善に 効果があるってことだね![/char]

[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]うちのお父さん、お母さんにも教ええてあげなきゃ![/char]

カカオプロテインの効果

高カカオチョコレートに多い成分であるカカオプロテインには、どんな効果があるのでしょう。

便通改善

カカオプロテインは消化が悪く、小腸で消化吸収されず、大腸に届き、便の基材となってかさを増やしてくれます。また、腸内細菌のえさとなり腸内フローラを変化させることで、整腸作用を及ぼしてくれます。この便のかさ増し効果と整腸作用によって「便通改善」の効果が期待できるという訳です。

食欲減少

チョコレート1枚食べるだけで、お腹が膨らんだ感じがした経験はないでしょうか。経験上もそうですが、食事前にチョコレートを少し食べるだけで、結果的に食事の量を減らすことができます。

[char no=”3″ char=”豆大福 くん”]つまり、お腹に入るものを減らし、出るのを増やしてくれるって訳だね。[/char]

[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]それは、まさにダイエット効果があるってことね![/char]

市販の高カカオチョコレート

それでは、いくつか市販の高カカオチョコレートを見てみましょう。

明治チョコレート効果CACAO 72%

明治の「チョコレート効果」には、95%、86%、72%の三種類があります。数値が増えるほど、カカオポリフェノールが多く、カカオプロテイン、食物繊維も増えます。そのため、高カカオチョコレートの効果も増すと言えますが、糖質も減りカカオの苦みも増します。まずは72%から試してみて、慣れてから86%に進むのがおススメ。パッケージ記載の72%のメッセージは「華やかな香りと上質な苦み」、苦みの程度=ほどよい苦み。まさに、そんな感じの味わいです。1箱に26枚。

明治チョコレート効果CACAO 86%

明治のチョコレート効果の真ん中のランク。パッケージ記載のメッセージは「力強い香りと苦み」、苦みの程度=力強い苦み。72%より確かに苦みは増すものの、苦すぎるとほどではないように思います。1箱に26枚

明治チョコレート効果CACAO 95%

明治のチョコレート効果でカカオポリフェノールが最も多く含まれている。しかし、ともかく苦い。パッケージのメッセージは、「豊かな香りと強い苦み」、苦みの程度=非常に強い苦み。パッケージにもわざわざ「 非常に苦いチョコレートです。」と注意書きされている。メーカー(明治)側も86%、72%とは違う位置付けなのか、パッケージも個々のチョコレートの包装も違っています。1箱に13枚と、70%, 86%に比べ、1箱の枚数は半分(但し、価格も2/3)。

カレ・ド・ショコラ Cacao 70

「フルーティな香りと味わい、滑らかな口どけが特長」というメッセージ通り、高カカオチョコレートの苦みが殆どない。比較した5種類の中では、一番食べやすいと思います。また、パッケージもおしゃれで高級感があります。1箱に21枚。

カレ・ド・ショコラ Cacao 88

「雑味がなくスッキリとした後切れのよい味わい。カカオ豆本来のキリリと力強い風味を極めたハイカカオチョコレート」と言う通り、やや苦みは増すものの、苦すぎるというほどでもない。Cacao 70とは色違いの同じおしゃれで高級感のあるパッケージ。1箱に18枚とCacao 70とは、枚数が少し減ります。

まとめ 

  • 高カカオチョコレートを食事の前に1~2枚食べることで、食事の量を自然に減らすことができます。また、日中の小腹がすいた時にも、1~2枚食べるでけで、空腹感はなくなり、間食も減らすことができます。
  • 便通も良くなるので、スッキリ感とともに、ダイエット効果があります。
  • カカオポリフェノールには、生活習慣病・老化の予防・改善に効果が期待できます。
  • 1日200kcal未満におさめるために、一日に3枚~5枚がおススメ。
  • お手軽価格で(1箱250円~400円)どこのスーパーでも手に入るので、試してみるのは簡単。
  • 苦みの少ないカカオ分70%程度から始めて、自分の好みに合ったものを見つけてみてはいかがでしょう。

最後まで、お読みいただきありがとうございます。

[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]たくさん買う時は、通販も便利。[/char]