ダイエット中にベトナム麺フォーを食べてもよいでしょうか?

日本人、いやアジア人一般、また最近では欧米人も類が好きになってきています。ホノルルでも丸亀製麺には、欧米人も含め毎日長蛇の列。しかし、一見、炭水化物の塊のような麺を食べていて、同時にダイエットするなどということは可能なのでしょうか。

今回はその疑問に対して、ベトナム麺「フォー」に焦点を当てて、答をまとめて見ました。それでは一緒に見て行きましょう。

ダイエット中にベトナム麺フォーを食べてもよいのか?

結論的には、フォーはダイエットにも向いた麺と言えます。

ベトナムと言えば、アオザイを思い起こす人もいるかと思います。身体の15カ所ほどを採寸して、ピッタリのものをテーラーメードで作るアオザイは、ボディコンであるため、太った人には似合いません。また、ベトナム人は、男女を問わず一般にスリムな人が多い。このことからも、ベトナム人がよく食べるフォーは、ダイエット向きなのではと推察されます。

アオザイについての余談

浦島太郎のお伽話は元々ベトナムで生まれた話で、竜宮の乙姫様の服装は昔のアオザイだと言われます。最近は、大人の女性が日常的に着るのはあまり見かけないですが、女子高生の制服は白のアオザイ。ベトナム航空のCAの制服もアオザイで、ホテルのスタッフや店員の制服がアオザイのことも多い。また、女性の正装としては、現在でもよく使われています。

フォーの特徴

フォーの100グラム当たりのカロリーは、乾麺で356キロカロリー。同じ量のうどん、そば、中華麺やスパゲティなども340〜400キロカロリーの間で、さほど変わりません。

しかし、米粉から作られているフォーは、同じ炭水化物であっても、中華麺のような小麦粉から作られる麺ではないので、水分を吸収しやすく油分はあまり吸収しません。そのため、調理した状態でもこってりとした油っぽさがなく、脂質のとりすぎによるカロリー増にはなりません。

またフォーは、糖質が他の麺類に比べて少なく、「3大栄養素」であるタンパク質・脂質・炭水化物のバランスが非常によくとれた料理です。一般的なフォーのスープの具として使われるもやしには、葉酸、ビタミンC・B1、食物繊維やミネラル類が含まれ、コリアンダー(パクチー)にはビタミンK、カリウム、βカロチンといったものが多く含まれています。

つまり、麺そのもののカロリーではなく、麺の特徴がダイエット向きと言えます。

フォーの効果

          

栄養面からの効果をまとめると次のようになります。

  • タンパク質・脂質・炭水化物のバランスが良い。そのため、タンパク質が不足し脂質と炭水化物(糖質)が過剰摂取となり、カロリーオーバーとなることを防いでくれます
  • ハーブ類や生野菜は別皿で提供されるのが普通で、自分の好みでトッピングしながら食べます。そのため、各野菜に含まれる豊富な食物繊維に加え、それぞれの材料が持つ栄養素を熱によって破壊することなく摂取することができます。
  • コリアンダーに含まれるビタミンKはタンパク質の活性化を助け、カルシウムやマグネシウム、リンなどと共に、骨を健康に保ってくれます。また、カリウムは、体内に溜まった過剰なナトリウムの排出を助け、ミネラルバランスを整えてくれます。さらに、利尿作用によるデトックス効果、むくみ予防効果も期待できます。
  • コリアンダー独特の香りを生み出す成分の1つであるゲラニオールには、女性ホルモンであるエストロゲンの働きを促進する効果があり、ホルモンバランスを正常にしてくれます。

ベトナムについての余談 ~叔父さまのベトナム体験記~

私の友人にベトナム通の素敵な叔父さまがいらっしゃいます。今回「フォー」について調べていたらベトナムにいらっしゃったころのお話をしてくださいました。ここからは叔父様にバトンタッチです。

1990年代の後半、勤めていたメーカーでベトナムのハノイ近郊に合弁で通信機器の製造会社を設立することになりました。合弁相手は、ベトナムの電電公社に相当するところで、ベトナム最大の顧客でもありました。

当時、わたしは海外事業の管理部門におり、その合弁契約の交渉を担当することになりました。それまで欧米、アジア諸国も含め、いろいろと担当させられて来ていましたが、ベトナムは初めてで土地勘も期待感なく、「えぇ、ベトナム??」というのが、最初の印象。以来20回近く(当時は直行便はなく、香港で乗り換え)、ハノイを中心に出張することになって、思いがけずベトナムのファンになりました。

日本人とベトナム人は、相性が良いと思います。農民出身の人が多くせいか、我慢強く、勤勉で、また日本人を尊敬している人も多い。ベトナムは昔は越南と言い、中国の一部でした(今でも漢字で書かれた科挙のお墓などもある)が、袂を分けてからは、同じ共産党政権ではあるものの山あり谷ありで、決して一貫して親密とは言えない。韓国ともベトナム戦争時の米軍とともに戦った韓国兵のイメージ、軍隊的な工場運営など、韓国系企業は労働争議も多く、夜の世界でも横柄な態度の韓国人は評判が悪かった。一方、日本とは2017年の天皇皇后両陛下のご訪越も含め、非常に友好的な関係を築いている。また、カラオケ店の多さ、カラオケ好きの人が多いのも意外でした。

日本人の国民性が、概して真面目で、勤勉で、忍耐強く、優しいという点で、ベトナム人とよく似ており、戦後の日本の急成長を見てきたベトナム人は日本人を尊敬している人も多い。最近のベトナム人留学生(中国に次ぐ)の増加も、その辺を反映しているものと思う。

ベトナム出張中は、フォー、特に定番のフォーガー(ガーとはベトナム語で鶏のこと。チキンべースのスープで、蒸したチキンの具のトッピング)をよく食べました。そうめんを太くしたような米からできた麺で、あっさり味でおいしかったことを覚えています。もちろんレストランでも食べられますが、道端で日本の風呂場で使うような小さなプラスチックの腰掛に腰を下ろしてフォーを食べている光景が印象的でした。当時(1990年代末)、道端では日本円に換算すると一杯50円程度でした。因みに、散髪も町中ですると1ドル(100円程度)でした。

労働人口の平均年齢が30歳と若く(中国は35.9歳)、一般に勤勉で学習熱心な国民を抱えるベトナムは、9,270万人の人口を擁し、かつての日本のようにこれから多いに成長が期待されます。

まとめ

  • フォーは、ダイエット中の人に向いた麺と言えます。
  • 具を工夫することにより、さまざまなバリエーションも楽しめ、しかも栄養バランスが良い。
  • ハーブ類、生野菜の栄養素を熱で破壊することなく、摂取できます。コリアンダー(パクチー)に抵抗のない人には、特に栄養価が高い。
  • あっさり味を好む人の多い日本人には向いた麺と言えます。

ダイエット中も安心してフォーを召し上がってください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。