歯周病でもなく、お口のケアも十分にしているのに、強い口臭がすることがあります。その原因は喉にある「臭い玉」かもしれません。元アイドルの柳本絵美さん、ドランクドラゴン鈴木拓さん、バナナマン設楽さん、ロバート秋山さんもクサイ玉があると、ネタにしてましたね。
「臭い玉」の読み方は色々あり、「くさいだま」「においだま」「くさだま」などと呼ばれています。正式には「膿栓(のうせん)」と呼びます。そんな匂い玉ですが、その名の通り強烈な匂いが特徴です。
口臭が強い人、何をやっても口臭が収まらない人、上向きのうがいで独特の匂いがする人、鼻炎持ちの人、こんな人は一度「臭い玉」があるのか疑ってみませんか。
それでは一緒に見ていきましょう。(今回は気持ち悪い画像もあるので閲覧注意)
匂い玉って何?
匂い玉とは、喉の扁桃腺にある窪みに溜まった汚れです。
右の写真の白い部分がそれです。汚れの正体は体の老廃物や食べかす、雑菌と戦った免疫細胞の死骸です。大きさは1㎜~1㎝ほど。
特に匂い玉をつぶすと、強烈な匂いがして、なんと下水道やうんちの匂いに似ているそうです。うわー。嫌すぎます。考えただけで気持ち悪くなってきました。
[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]実は、言いにくいけど、くしゃみで出てきたことあるんだよ。米粒くらいの大きさでポロポロしたのが2個[/char]
[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]臭かった?つぶすともっと臭いんだよね。[/char][char no=”1″ char=”たい焼き くん”]聞かないで!(涙)[/char]
匂い玉自体は誰にでもあるものです。ただ、喉や扁桃腺の形によって、流れて溜まりにくい人と溜まりやすい人がいます。
[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]私は出てきたことないけどな。流れちゃってるのかな。見たことないけど。[/char][char no=”1″ char=”たい焼き くん”]僕は早くとりたい![/char]
どうやって取るの?
基本は耳鼻科で取ってもらいます。具体的な方法はカテーテルで吸引、液体で流し出す、器具で押し出したりします。受付で「膿栓の除去」と伝えてください。ハードルが高いかもしれませんが、病院のスタッフさんは慣れているので大丈夫です。恥ずかしがらずにスッキリしちゃいましょう。なにより健康保険が使えるので、使わない手はありません。
保険点数は40点で3割負担の人なら120円に初診料か再診料の合計になります。ざっくりですが多分初診で1000円位、再診で500円以下でしょう。これで悩みが消えるなら嬉しいですね。ただし、病院によっては、処置が大変な割に治療費が安いため、行っていないところもあります。事前に確認することをおすすめします。
耳鼻科で取ってもらう。費用は500~1000円ほど 病院に事前確認がおすすめ
実際行った人や医療関係者の口コミです。
「先週耳鼻科に行って除去してきました。時間的には本当にアッと言う間で、細長いステンレスの棒のようなものを入れられ、中から液体を注入しその勢いで膿栓を除去してもらいました。その後、5回程液体を注入され(残ってないかの確認と、洗浄の意味で)終わりでした。ステンレス棒を入れらるとその度に嗚咽がしてしまいましたが、気になってた膿栓を除去してもらえてスッキリしました。また出来るだろうと言われましたが、よほどの気になるもんじゃない限り、医者には行かないと思います。」
「耳鼻科の看護師です。まず、吸引器に先の細い管(カテーテルと言います)を付けて吸い取ります。
扁桃腺の穴の中に潜っていて吸いだせないものは、舌圧子というのどを押さえる金具で扁桃を押して出します。いずれも少しの時間で出来ますが、決して動かないでくださいね。間違って、関係ないとこを突いて出血したりしますから。
わたしのクリニックでは、「あ~~」と高い声を出して、扁桃がしっかり見えるようにしてもらってますが、受診する所の医師や看護師の指示によって違うでしょうね。ちなみに、一度取ったからといって、二度と出来ないというわけではないですよ~。」「私は、後にも先にも15年くらい前に突然それが出来て病院で取りました。 口を大きく開いて、ドクターが使った器具は当時、柄の長い先が輪化状になったもので、一気に扁桃腺をぐっと押された様な感じで、もう「おえっ」どころではありません。もう、涙は出る鼻水は出る・・・。 でも、それ以降扁桃腺も腫れたことがないですし、この症状も出たことがありません。今気がつきました。ちょっと、つらいですけれど治療されたらどうですか? ドクターや看護師さんに「おえっ」となりやすい事を伝えて。」
引用元:発言小町
あと、自分でできる安全な方法は「うがい」です。喉の奥やのどちんこの左右を意識してうがいをするといいでしょう。殺菌効果を狙って、イソジンでうがいするのもGOOD。マウスウォッシュやお茶もいいですよ。
あくまで自己責任ですが、もう少し積積極的な方法もあります。喉を傷つけたり、クサイ玉を口の中でつぶして余計匂いが酷くなることがあるため、おすすめはできませんが、ウォータージェットで流し出す方法、耳かきや綿棒で押し出している人も多いようです。自己処理している人は結構楽しんでます。そこは耳垢の大物がとれた~と喜んでる人と同じ。
ただし、膿栓が月に3~4回出ることが3か月以上続いたりしたら、それは慢性扁桃炎かもしれません。扁桃で白血球と病原菌との戦いが続いている状態です。その場合は耳鼻科に行くことをおすすめします。その内容によっては下の動画のように手術の適用になることもあるようです。
[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]取り方はわかったけど、一度取ったらおしまいなのかな?[/char]
実は取っても何度でもできる臭い玉 その原因は?
匂い玉は扁桃腺中の白血球が病原菌と戦った死骸と食べかす等の腐敗物が混ざった塊です。そのため一度除去しても、何度でもできます。鼻水や目やにと同じです。
[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]つはものどもが夢の跡か[/char]
[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]そして、戦いは続くのね・・。ってなにこの感じ[/char]
多くの人の場合、臭い玉の大部分は小さいうちに唾液で洗い流されます。しかし、唾液の少ない人はその場にとどまって、臭い玉がだんだん大きくなってしまいます。特に口呼吸の人は下図のように乾燥して唾液が少なくなり、臭い玉がその場に留まりやすくなります。さらに口呼吸だと、本来は鼻の中で取り除かれる異物や病原菌が口の中に入ってきて、扁桃腺が外敵と出会う場面も増えてしまいます。
[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]じゃあどうすれば、臭い玉ができにくくなるの?[/char]
匂い玉 できにくくするには?
口呼吸を防止して、唾液を増やすことが大事です。
日本病巣疾患研究会のHPに口呼吸の診断ポイントがありました。チェックしてみて。
口呼吸は自覚していない場合も多いのですが、慢性的な口呼吸をしていると表情の変化が出る場合があります。
乾燥した口唇 口呼吸の特徴 例えば、口唇閉鎖困難(オトガイ筋の緊張も含む)、口唇乾燥、上顎前突(出っ歯)、開咬(かみ合わせが悪い)、堤状隆起(上あごの歯茎のヒダが腫れる)、口蓋扁桃肥大(いわゆる扁桃腺肥大)、口蓋垂反射消失(のどちんこを触ってもうえっとならない)が挙げられます。
専門的には、鼻息計検査、鼻腔通気度検査などの生理学的検査の他、CTやMRIといった画像診断で判断されることもあります。
たとえば写真を見てください。10代の女性、慢性疲労感の症状があります。唇はというと、乾燥しやや厚ぼったく、下あごの筋緊張(梅干し状のしわ)から、口呼吸であることがわかります。
引用元:日本病巣疾患研究会
[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]お口もっこり、出っ歯で、唇カサカサか、どこでもいそうだけど、口呼吸の特徴なんだ。[/char]
口呼吸の防止法
それでは、具体的な方法ですが、口呼吸の元々の原因は鼻づまりや口や舌の筋肉の衰えなので次の方法をおすすめします。
鼻づまりのある人は、耳鼻科に行きましょう。臭い玉の除去と一緒に相談すると一石二鳥です。
筋肉の衰えは、加齢のほか、日常あまりしゃべらない事、よく噛まない事、表情が乏しい事で悪化します。普段からお喋りを多めにしたり、食事をよく噛んで食べるように意識しましょう。唾液を増やす効果もある「あいうべ体操」もいいですよ。やり方は下の動画を参考にしてみてね。
加えて、寝ているときの口呼吸を防止するのに口閉じテープや鼻腔拡張クリップなどの対策グッズを使うのも一つの手です。
- 耳鼻科で鼻づまりを治す
- おしゃべりする
- よく噛んで食べる
- あいうべ体操
- 口閉じテープや鼻腔拡張クリップを利用する
ちなみに、口呼吸を防止する以外にも、口の乾燥を防ぐ意味でマスクや加湿空気清浄機を使ってみるのもアリです。
唾液の増やし方は
まずは「うがい」です。うがいは臭い玉も取れやすくなるから一石二鳥の方法です。やり方は同じで、喉奥を意識するのが大事。あとは唾液腺マッサージ、ガムを噛むのも簡単でいい方法です。
唾液腺マッサージはこのページを参考にしてね
タイミングは空腹時や緊張したときに唾液が減るから、意識してみてね。
- うがい
- 唾液腺マッサージ
- ガムをかむ
まとめ
いかがでしたでしょうか。最後に匂い玉の正体と臭い玉対策をまとめてみます。
匂い玉の正体:扁桃腺中の白血球が病原菌と戦った死骸と食べかす等の腐敗物が混ざった塊 下水匂やうんちの匂いに似ている。
取り方:耳鼻科で取ってもらう。喉の奥を意識したうがい
匂い玉の予防①:口呼吸を防止する(耳鼻科で鼻炎を治す、よく喋る、よく噛んで食べる、あいうべ体操、口閉じテープを利用、鼻腔拡張クリップを利用)
匂い玉の予防②:唾液を増やす(うがいする、唾液腺マッサージ、ガムをかむ)
口臭が気にならなくなったら、「自分に自信が持てる」「人との距離を気にせずに話せる」「自分の魅力がアップする」こんな未来が待っています。耳鼻科にいくのはハードルが高いかもしれませんが、行く価値大いにアリですよ。ちょっと勇気を出してみて!
それでは、皆さんの口臭がなくなり、生活がもっと素敵になりますように!。ここまで読んでいただきありがとうございました。