日本歯科医師会の調査によると、約4割が他人から口臭を指摘された経験があり、4人に1人は態度で示されたことがあるそうです。

具体的にとられた態度は、「自分との距離をあけられる」「顔をそむけられる」「話をしているときにイヤな顔をされる」「会話が短くなる」「ガムを渡される」とのこと。こんな態度とられたらショック大ですね。

自分に口臭があるのは嫌という程分かっているし、口臭予防対策はさんざん試してきたけれど思うような効果が得られない。人前に出るのが恐怖だ。そんな状態が続くと、もう何をしたらいいのか分からなくなってしまいます。

でも明けない夜はありません。この口臭の暗闇から抜け出しませんか。プロに任せるべきところは任せ、自分でできる事をキッチリやれば大丈夫です。

それでは優先順位を考慮した、口臭予防法をお勧めしていきます。

優先度順 おすすめの予防法

ほとんどの口臭の発生源は舌苔歯周病です。なおかつ口臭は一日の中で変動しており、唾液の少ない時間帯に強くなります。

[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]舌苔除去と歯周病対策が一番大事ってことね[/char]
[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]唾液が少ないのは、寝起きや空腹時ね。確かに気になる![/char]

つまり歯科医院で歯周病対策を受けて、正しく舌苔をとり、自分でできる歯周病予防をやって唾液不足を補えば、口臭はかなり収まってきます。

[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]たくさんあるけど、優先順位があるんだね。[/char]

そうなんです。例えば、歯周病や舌苔を放置して、歯磨きやタブレットだけに頼ったりしているといつまでたっても臭いままです。

[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]こじらせてる人はこのパターンかも。希望の光がみえてきた~[/char]

[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]じゃあマウススプレーやガムとはかいらないの?[/char]

マウススプレーやガムなどは先の予防法をやった上で、応急処置的な使い方をするといざというとき心強いよ。

[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]お守りね[/char]

おすすめの予防法 優先順位
  1. 歯科医院で歯周病治療・口臭チェックをしてもらう
  2. 舌苔を正しくとる
  3. 自分でできる歯周病ケア
  4. 空腹時の唾液不足を補う
  5. 応急処置

ではそれぞれの具体的な方法を紹介します。

最優先 歯科医院で歯周病治療を受ける

日本歯科医師会では次のように解説しています。

歯周病とはどんな病気ですか

ひと言でいうと、歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されていく病気です。

歯ぐき(歯肉)の内側は普段見ることは出来ませんが、歯の根の表面にあるセメント質と歯槽骨との間に歯根膜という線維が繋がっていて、歯が骨から抜け落ちないようにしっかりと支えています。

むし歯は歯そのものが壊されていく病気ですが、歯周病はこれらの組織が壊され、最後には歯が抜け落ちてしまう病気です。

日本人の40歳以上の約8割がこの病気に罹っています(図2)。日々の生活習慣がこの病気になる危険性を高めることから、生活習慣病のひとつに数えられています。

引用元:日本歯科医師会HP

また次のような調査結果も発表しています。

口臭は口の中の病気が原因と7割が理解するも、実際に歯科医院に行くのは1割未満

引用元:日本歯科医師会発表資料

[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]40代以上は8割ってすごい割合だね。[/char]
[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]だけど歯医者さんに行くのは1割、ほとんどの人は歯医者に行かずに自己流の予防法でやっているってこと?[/char]

口臭予防の実態にはミスマッチがあるんですね。

というわけで、まずは歯科医院に行きましょう!これが最優先の予防法です!。その際には、「歯周病と口臭のチェック」を口頭できちんとお願いしてくださいね。

気になったので、行きつけの歯科医院でやってみました。結果は口臭はあまりないが、歯周ポケットが4㎜という結果。歯周病でした。ショック!

今後も定期的に歯石とりや歯の表面のクリーニングを継続することに。クリーニングのペースは1~2か月に一度をおすすめされました。

2番目 舌苔の除去

ここからは自分でできる予防法です。

舌苔は口臭の一番の発生源と言われています。舌苔は朝起きたときが一日で一番厚く、この時口臭も当然強くなっています。朝一番(食事の前)に舌クリーナできれいにしましょう。

舌クリーナーは、ブラシタイプ、ヘラタイプ、U字型タイプがあります。寝起きの舌を鏡で確認して、舌がピンク色ならば舌苔が薄いのでブラシタイプを選びましょう。舌が白っぽい場合や黄色っぽい場合には舌苔が厚いのでヘラタイプやU字型タイプがおすすめです。

やり方は、鏡を見ながら、舌苔のついている範囲を、後ろから前にやさしくクリーナーを動かしてください。そのつど汚れを確認し洗い流します。

やりすぎは舌を傷つけてしまうので、一度で完全に取ろうとせず、毎朝1回ソフトタッチで。継続することが大事です。

この動画も参考にしてみてください。

3番目 自分でできる歯周病ケア 歯磨き・フロス・歯間ブラシ

歯科医院で、歯石を除去を済ませたら、毎日歯磨きやフロス、歯間ブラシでケアしましょう。

歯ブラシはやわらかめで、歯間や歯茎に入り込みやすいものを使うのが〇です。歯科医院でも、フロスはワックス付きをおすすめされました。滑りがよく、歯の隙間にスルッと入ります。歯間ブラシは歯の隙間の大きい人向け。

歯磨きは食べかすや歯垢を取る事が目的なので、タイミングは食後です。

この動画でやり方をもう一度おさらいしましょう。

4番目 空腹時の唾液不足を補う

唾液には洗浄作用と殺菌作用があるため、起床時や空腹時は唾液が減ってお口が匂ってきます。

具体的な唾液不足を補う方法は次の方法です。

唾液不足を補う方法
  1. 空腹時にうがいをする マウスウォッシュを使用するとさらに良い
  2. タブレットやガム、マウススプレーを利用
  3. 唾液腺をマッサージする

場面が許すならば、うがいが一番効果的です。マウスウォッシュを口に含んで、初めにブクブクうがい。2番目にガラガラうがいをしましょう。ガムやマウススプレーは自分の好みの味や香りのものでOK。唾液腺のマッサージはこの動画を参考にしてください。

5番目 応急処置

応急処置は、4番目の方法と被ります。緊急避難的にマズイ!と思ったときにやりましょう。

応急処置
  1. ガム・アメ・マウススプレーを利用
  2. マスクをする

それでもダメだったら

口の中の病気以外の病気や心の問題の可能性があります。

口臭外来を探して受診することをお勧めします。

まとめ

最後におさらいしてみます。

[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]まず第1に歯科医院で口臭と歯周病をチェック[/char]

[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]2番目! 朝起きたら、舌クリーナーを使ってやさしく舌苔を除去[/char]

[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]3番目! 食後には歯磨きにフロスや歯間ブラシをプラス[/char]

[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]4番目! 食前の空腹時にはうがいやタブレット、唾液腺をマッサージ[/char]

[char no=”1″ char=”たい焼き くん”]5番目! 緊急避難 マズイと思ったらガムやマスクを使おう[/char]
そして、ダメな時は、口臭外来へ

並べてみると多いようですが、上から順につぶしていけば最後の方の対策はだんだん必要なくなってくると思います。口臭は誰にでもあるもの。気にしすぎずケアしていきましょうね!

ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんの悩みが少しでも軽くなったら幸いです。