夜中、ふと焦げ臭い臭いがして「え?火事?」あわてて起きたことがあります。家族を起こしても家族は臭くないと言うばかり。とうとう、家をでて臭いの元を探し始めます。家の周りを徘徊したり、twitterをみるものの、火事の気配なし!結局、私は、自分の中から臭っていると悟るのです。後日、調べると臭いの元がストレスだったことを知ります。
口臭とは奥深いものですね。自分が気になるだけならまだしも、人様に迷惑かけるのは嫌ですよね。付き合っていても、結婚していても、口臭のことはなかなか言いにくいもの。それが浅い間柄だったら、シレっと離れてしまうかもしれません。
様々な原因から対策まで知って、爽やかな毎日を自信をもって過ごしましょう。生理的要因・心理的要因・病的要因を順に、みていきましょう。
口臭の原因 まず疑うのはコレ!生理的要因と対策
一番、多くのひとが気になっているのがこのタイプ。生理的な口臭です。食べ物の臭いや、口内の乾燥によって発せられる臭い。食後や空腹時にも起こりますし、寝起きにも起きます。生きていれば仕方のない臭いとも言えますが、ハミガキである程度の予防、対策がとれます。
寝起き
寝起きは、口の中がネバつき気になる人も多いのではないでしょうか?
私は、冬の乾燥している時期が、一番気持ち悪く感じます。
気のせいかと思いましたが、空気が乾燥すると口の中の水分が少なくなり、口内細菌が活動しやすくなるからというのが、理由のようです。これは、唾液の分泌量に関係しています。日中は唾液の分泌が盛んになり、細菌が洗い流され口臭が気になりません。
しかし、眠っている間は唾液の分泌量が少なく、少しの汚れからでも細菌が増殖し、口臭物質がたくさん作られるのです。
だから、起床直後は口臭が強くなるのですね。
上記を踏まえた、対策はこちらです。
- 加湿器をつける
- マスクをして寝る
- うがいをする
- ハミガキ+歯間ブラシ+フロスでシッカリ汚れを落とす
- 液体ハミガキなどを利用してみる
- 舌ブラシを試してみる(やりすぎも注意)
食後
食後のにおいというものは、誰にでもあるものです。特に強いにおいのものを食品を食べた後は、気になりますよね。特に気になるのはニンニク。ニンニクには、口臭成分と同じ成分が含まれているようです。そりゃ、臭いですよね。アルコールのにおいも気になるところです。
少しでも、食後のにおいが消せる方法はあるのでしょうか。
- ガムや飴を食べる
- うがいをする
- 緑茶やハーブティをのむ
- 歯間ブラシや楊枝で歯の間の汚れをとる
以上が通常の食事のにおいとり。以下がニンニク対策です。
- お風呂やサウナで汗をながす
- 食後にりんごを食べる
- チーズを食べる
- ごま油でうがいをする
- 牛乳や豆乳をのむ
- ブレスケアなど口臭対策のものを食べる
空腹時
ここまで読んでくださった方は、わかるかもしれません。空腹時、なぜ口臭が気になるのか。そう!空腹で口内も乾いてくるからです。唾液の量が減っている状態です。口の中がアルカリ性になると口臭が強くなるため、空腹時には口臭がしやすくなるのです。食事をすると唾液も増え、口の中が酸性になり、食べ物と一緒に細菌も体の中に入ってくるので口臭もおさまります。
食事ができないタイミングでは、フリスクのようなものでも効果があるでしょう。また、うがいだけでも、違うかもしれませんね。ハミガキできる方は、ハミガキしてさっぱりするのもいいでしょう。これも仕方のない口臭といえるのでできる範囲の口臭対策をしていきたいですね。どうしても気になるようであれば、専門家の診察を検討してみましょう。
ストレスで臭うことも 心理的要因とは
ストレスがない人はいないと思うのですが、胃にくるひと、咳にでるひと、頭痛になる人と様々です。
私も自分がなるまで気付かなかったのですが、本人にしかわからない異臭があります。また、ストレスにより唾液の分泌が減ることで物理的に細菌が増え、口臭になるひともいます。本当に口臭があるか確かめ方として、ビニール袋に自分の息をためます。それを嗅ぎます。または、仲がいいひとに嗅いでもらいましょう。ちょっと、お願いしづらいですよね。心配でしたら、専門家に相談してみるのもいいと思います。
口臭の原因が、ストレスだと思う場合は、休息を取ったり気分転換をして、なるべくリラックスできるよう心がけましょう。口臭恐怖症といって、自分が気にしているだけの場合も。気にしすぎも体に悪いですものね。
私が、夜中に焦げ臭く感じて、それがストレスと知ったのは、実は漢方薬局さんに相談したことがきっかけでした。歯科で、歯周病もみがき残しや歯石もなかったら、漢方という手もありかもしれません。漢方の考え方というのは、五行のバランスだそうです。ストレスにより、五行のバランスや体のバランスがくずれると不調を来たします。
私が感じた、焦げ臭いにおいは以下の表によると、【心・小腸】でした。
羊肉のなまぐさいにおい | 肝・胆 |
生の肉のなまぐさいにおい | 肺・大腸 |
よいにおい | 脾・胃 |
こげたにおい | 心・小腸 |
くさったにおい | 腎・膀胱 |
この表をみて、単純に心臓や小腸がいけないというわけではないようで「眠れますか?鼻血でますか?」など一見して関係の無いような質問をされて、漢方を処方してもらいました。それから、私の場合は、もう焦げ臭いにおいもしなくなりましたし、よく眠れるようになりました。
なんとも不思議な感覚でした。もっと詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。
面白い記事があったので、口臭漢方治療に興味ある方は見てください。
病院でみてもらおう 病的要因
歯科で解決する口臭
病的な口臭というと、少し怖いですが歯科にいけば解決されるものも含まれます。90%は口腔内に原因があるそうです。
- 虫歯
- 歯周病
- 歯垢や歯石
- 舌苔
- 入れ歯の清掃不良
- 治療済みの金属の歯の腐食
などがあげられます。いかがでしょうか。これらであれば、歯科に通えば解決なので安心ですよね。では、これでもよくならなければ、どうしたらいいでしょうか。その他の病的原因も見ていきましょう。
その他の病気が原因かも
病的な口臭とは、上記にあげた口腔内が影響しているもの、その他の病気が原因で起きる口臭です。口腔内以外の病気では、以下の病気が口臭になりやすいです。心当たりは、ありますでしょうか。
- 鼻や喉(蓄膿症、咽頭炎、喉頭炎)
- 呼吸器系
- 消化器系
- 糖尿病
- 肝臓病
- 口腔ガン(舌癌、頬粘膜癌)
ステージ4の舌がんで2月22日に手術を受けたタレント・堀ちえみさんで、一躍有名になった舌がんですが口臭がすることもあるようです。たかが口臭と思わず、原因がわからなければきちんと検査を受ける必要もありそうです。
まとめ
口臭とひとことで言っても、様々な原因があることがわかりました。その原因によって対策もかわってきます。口臭は、体からでた小さなサイン。体のどこからか聞こえる悲鳴なのですね。
唾液減少によりにおいやすくなっているのか、ストレスなのか、気にしすぎなのか、重大な病気なのか。そのサインを感じ、自分を守るのはまぎれもないあなた自身です。まずは、ハミガキや歯間ブラシやうがいから、原因をつぶしていきましょう。
最後まで、お付き合い頂きまして、ありがとうございました。あなたに爽やかな毎日が訪れますように。