納豆もヨーグルトも代表的な発酵食材。どちらも栄養素が豊富で、ダイエット効果もあることが知られています。納豆にヨーグルトを加えることで、相乗効果を発揮。健康にもダイエットにもその効果がさらに期待できるという。どちらもスーパーで簡単に手に入り、作るのも簡単。是非試してみてください。
納豆ヨーグルトの作り方
納豆ヨーグルトダイエットは、毎日納豆にヨーグルトを混ぜて食べるだけ。至って簡単なものです。一緒に食べることに抵抗を感じる場合、納豆ご飯の前後にヨーグルトを食べる方法でも構いません。
ただ、納豆もヨーグルトも高熱には強くないので、熱々ご飯にのせるのは避けましょう。特に納豆に含まれるナットウキナーゼやビタミンB群は熱に弱く、熱いご飯の上にのせてしまうと肝心な有効成分が破壊されてしまう恐れがあります。
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毎日続けるために
バリエーションを工夫すると飽きずに続けやすくなります。
玉ねぎを加える
①無糖ヨーグルト(200g)にスライスした玉ねぎ(2分の1個)、塩(小さじ2分の1)を加えて混ぜ合わせる
②1日最低50g(スプーン2杯)の①の玉ねぎヨーグルトを納豆にかけて食べる
玉ねぎに含まれている食物繊維のイヌリンがヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌のエサとなり、やせ酸と呼ばれる短鎖脂肪酸を生成することが分かっています。やせ酸は腸内の消化機能や自浄機能を活性化させ、代謝力も上げて脂肪の吸収も抑制する効果があります。食欲を抑える働きもあるので、玉ねぎを組み合わせることで減量スピードを加速させることが可能です。基礎代謝が増えるということは、太りにくい体質になるということでもあります。
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キムチを加える
納豆もキムチも植物性乳酸菌が多い発酵食材。キムチの植物性乳酸菌はヨーグルトの動物性乳酸菌より生きて腸まで届きやすいので、整腸効果がさらにアップすることになります。
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さらに、豆腐をご飯代わりに食べると、糖質とカロリーを大幅にカットでき、大豆レシチンやビタミンB群の働きによって脂肪燃焼率もアップするため、よりはやく目標体重に到達することができます。
栄養素と効果
納豆とヨーグルトの栄養素と効果をもう少し詳しく見てみましょう。
納豆の栄養素と効果
タンパク質やビタミン&ミネラル、アミノ酸各種、大豆ペプチド、大豆サポニン、イソフラボンなど、健康的に痩せるための栄養価が豊富。酵素のナットウキナーゼやムチンも効果的に働き、代謝力が上がり脂肪を燃焼しやすい体質に改善してくれます。腸内環境改善力も高く、便秘体質の方を対象に行った実験でも、納豆を2週間食べるだけで排便回数、排便量が確実に増えることが判明しています。
さらに、納豆にはビタミンK2が含まれています。ビタミンK2は、脂溶性のビタミンの一つで、欠乏すると、出血傾向、骨粗鬆症、動脈硬化などが起こりやすいといわれています。ビタミンKは、骨密度を上昇させる効果があり、骨を強くする作用はビタミンDやカルシウム以上だと言われています。
ヨーグルトの栄養素と効果
ヨーグルトには大量の乳酸菌が含まれています。腸内環境を整え、便通を促進する効果は抜群。また、ヨーグルトには代謝に必要となるカルシウムが多く含まれ、しかも吸収率も良い種類のカルシウムが入っています。毎日食べることで副甲状腺ホルモンの分泌も整えられ、脂肪も分解されやすくなります。
相乗効果で腸からアンチエイジング
納豆ヨーグルトは腸内環境を整え、便通を促進することによるダイエット効果だけではなく、加齢対策にも有効です。年齢を重ねるほど、免疫機能の6割を担う大腸や小腸も正常に働かなくなってしまいます。そのため、風邪もひきやすくなり病気になる確率が高くなります。
美容トラブルが起きるのも、疲労感が抜けないのも、腸の機能性がダウンしていることが原因。発酵食材は、弱った腸を元気にしてくれます。発酵食品の乳酸菌は、有害物質を増やし皮膚や血管の老いを加速させる悪玉菌を減らし、毒素をデトックスしてくれるのです。つまり、納豆ヨーグルトを継続的に食べれば、腸内部からエイジングケアをすることができると言う訳です。
- 皮膚や血管の老化を予防
- 生活習慣病の予防、改善
- 血糖値を正常に調整
- 風邪やインフルエンザにかかりにくくなる
- 太りにくい体質に改善
[char no=”7″ char=”あんみつ さん”]中年以降の人には、特におすすめってことね![/char]
注意点
夜食べよう
納豆にはナットウキナーゼという血液をサラサラにして血栓を予防する成分があります。心筋梗塞は夜中から明け方に発生することが多い。一方、ナットウキナーゼの血液サラサラ効果は食後12時間程度ですので、中性脂肪やコレステロール値が高い人の場合は夕方以降に食べるのが良いことになります。また、腸が活発に働き、栄養素の吸収が上がるのは22時から翌2時の間と言われています。そのため、寝る3時間前かつ21時までに食べておくのが良いと言えます。
熱々のご飯では食べない
ナットウキナーゼは熱に弱いので、熱いご飯の上に乗せると成分が壊れる可能性がある。また、納豆菌が作るビタミン群には肝臓の炎症を抑える効果があるが、ビタミンB群も熱に弱い。特に肝機能の数値が高い人は「冷やご飯」で食べるのがおすすめ。
納豆は食べすぎないように
納豆には尿酸値を上げる原因であるプリン体が多く含まれている。痛風のリスクが高くなるので、1日1パックにしておきたい。
卵納豆は黄身だけで
納豆に卵を混ぜて卵納豆とする場合は、卵白をのぞいた黄身だけを混ぜるのが良いです。卵の卵白に含まれるアビジンという成分が、納豆に含まれる美肌成分ビオチンと結合して美肌成分の吸収を阻害してしまうからです。
まとめ
- 納豆とヨーグルトはともに、腸内環境を整え、便通を促進するダイエット効果があります。
- 納豆には、タンパク質、ミネラル、アミノ酸各種、さらにはビタミンK2等、健康的に痩せるのに有効な栄養素が豊富。
- ヨーグルトには、カルシウムが豊富で、代謝を促し、脂肪も分解されやすくする効果があります。
- 納豆ヨーグルトは、皮膚や血管の老化を予防する等エイジングケアにも有効。
- 玉ねぎやキムチを加えることで、さらに減量効果を加速させることができます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。