ダイエットは継続が大事、とは分かっていてもなかなか続けることはできないのも現実。数あるダイエット法でも、超簡単と言えるのがおからパウダーコーヒーに入れて飲むだけという「おからコーヒー」。コーヒーを飲む習慣のある人は多いと思いますので、手軽に続けられるダイエットとして、試してみてください。

「おからコーヒー」の作り方

材料
  1. インスタントコーヒーの粉( 小さじ2/1程度・濃さはお好みで)
  2. おからパウダー(小さじ1)
  3. お湯(適量)

おからパウダーとインスタントコーヒーの粉をカップに入れて、お湯を注ぎ、よく混ぜて溶かすだけ。

  • ドリップ式のレギュラーコーヒーにおからパウダーを加えてもよいです。
  • ポイントは、砂糖などの糖分を一切加えないことです。
  • お湯で溶けずにカップ底に残ったおからはパウダー、そのまま食べてOK。
  • 舌触りが気になる人は、なるべく目の細かい微細粒のおからパウダーを選ぶようにすると良いです。

おからコーヒーの効果

おからコーヒーダイエットを考案したのは、福岡県みやま市の工藤内科の副院長・工藤孝文さん。

その効果を具体的に見てみましょう。

太る人と太らない人の違い

同じ量の食事を食べても、太る人と太らない人がいます。それは、体内で生成されるアディポネクチンという痩せホルモンの量が関係していることが分かったということです。アディポネクチンは、内臓脂肪から分泌され、血管を通って全身を巡ります。

主な働きは、脂肪燃焼、血糖値ダウン、血管の修復と拡張、悪性腫瘍の増殖抑制。健康を維持するにはなくてはならないホルモンです。

アディポネクチンが多く分泌されている人ほど、運動をしなくても、運動したのと同じ脂肪燃焼効果が得られるので、太りにくい体質になることが解明されています。アディポネクチンの量には、内臓脂肪の大きさが関係しており、標準的なサイズならば多く分泌されますが、内臓脂肪の肥大や小さすぎる場合、分泌が少なくなる傾向にあります。太りすぎても痩せすぎてもダメということになります。

おからパウダーの効果

内臓脂肪を減らし、痩せホルモンを増やす

大豆由来のたんぱく質には、体内で作れない必須アミノ酸が豊富に含まれ、内臓脂肪や中性脂肪を減らす効果があります。その上、おからには、アディポネクチンを増やすβコングリシンが含まれています。つまり、内臓脂肪を減らし、痩せホルモンを増やす効果、つまりダイエット効果があるということになります。

腹持ちが良い・便秘改善

おからは水に溶けにくい食物繊維である不溶性食物繊維が豊富に含まれており、豆腐と比較すると約15倍の食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維は水分を吸収すると胃や腸で大きく膨らむ性質があり、停滞時間が長く腹持ちが良いため、満足感を高めるのにも役立ってくれます。パウダー状のおからなら、生おからの4倍の食物繊維があるので、水分を含むと約5倍に膨らみます。また、便のかさ増しにもなり腸の動きを活発にしてくれます。便がスムーズに排出されるので、便秘の改善にも有効です。

糖質の吸収抑制

おからの糖質量は100g当たり2.3gで、36.9gの白米とは大きな違いがあります。おからは、たくさん食べても糖質過剰になりません。また、おからに多く含まれる食物繊維には、糖質の吸収を緩やかにする働きがあり、インスリンの分泌を抑制します。“糖質を摂ると太る” と言われる原因は、血糖値の急上昇によるインスリンの大量分泌。インスリンが大量に分泌されると、中性脂肪が蓄積されるため太ることになりますが、おからには、太らせホルモンのインスリンを抑える効果もあるのです。

コーヒーの効果

コーヒーに含まれるカフェインには脂肪燃焼効果、代謝アップ効果があります。また、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」にも脂肪燃焼効果があります。

おからとコーヒーは最強タッグ。絶大なダイエット効果が期待できます」(工藤さん)

コーヒーのダイエット効果の詳細ついては、以下をご覧ください。

コーヒーは夜飲んでもダイエット効果はあるのでしょうか?

いつ飲むのが良いのか

いつ飲んでもいいのですが、朝食前に飲むのがおすすめ。
食物繊維を豊富に含むおからは、腸の中で膨らみ腹持ちがよくなるので、1日の最初の食事から過食を防ぐことができます。

朝に飲めない時は、ランチや夕食の前、または、おやつ代わりに。いずれも食前が効果的です。

何杯も飲むと早く痩せる気がしますが、多くても1日4杯までに。1日に多く摂るよりも、毎日の1杯を続ける方が、継続できて健康的に痩せます。

コーヒー以外にもおからパウダーを

コーヒーが苦手な人は、ヨーグルトやみそ汁に混ぜたり、料理やソースに加えて摂取するのもよいです。

コーヒー以外のおからパウダーを使ったさまざまなレシピについては、こちらの記事をご欄ください。

注意点

おからは大豆製品ですので、大豆アレルギーの人は控えましょう。また、持病がある、治療薬を服用している、妊娠中の方は、まず医師に相談した上で始めてください。

まとめ

  • 「おからコーヒー」はコーヒーにおからパウダーを加えるだけの超簡単なダイエット
  • おからパウダーに含まれるβコングリシンの効果で痩せホルモンを増やし、太りにくい体質にしてくれます
  • 大豆由来のタンパク質で、内臓脂肪や中性脂肪を減らしてくれます
  • おからパウダーは、水分を含むと膨張するため、満腹感が増し、食欲抑制効果があります。また、便のかさ増しにもなり、腸の働きを活発にしてくれます。
  • いつ飲んでもよいですが、食前に飲むと、過食防止の役立ちます
  • 継続することが大事。おからパウダーは、コーヒーだけでなく、ヨーグルトやみそ汁、料理やソースに加えて摂取するも良い。
  • おからは大豆製品ですので、大豆アレルギーの人は控えましょう。

最後まで、お読みいただきありがとうございます。